「その先の道に消える」中村文則

第1刷発行 2018年10月30日 発行所 朝日新聞出版社 著者 愛知県生まれ。 緊縛のエロスと殺人事件のミステリー小説。真犯人は誰なのか緊縛ミステリーは不可解そのもの。犯人にたどり着くもそこには意外な人物が・・・

「神様の暇つぶし」千早 茜

2019年7月20日第1刷発行 発行所 文藝春秋 著者 1979年北海道生まれ。 父を突然亡くした20歳の女子大生藤子は一人ぼっちになってしまった。藤子は背が高く目がきついのでコンプレックスがあり今まで恋愛をしたことがない。そんな藤子のもとに突然訪ねてきたの…

「逃亡小説集」吉田修一

2019年10月4日 初版発行 発行所 KADOKAWA 著者 長野県生まれ。 この作家の作品を読むのは初めてです。本屋で見ていてそんなに興味はわかなかったんですがとりあえず読んでみようかと 標題にもあるように「逃亡」の4短編集です。 女性教師にあこがれていた元…

「明智光秀のことがマンガで3時間でわかる本」津田太愚

2019年11月27日 初版発行 発行所 明日香出版社 著者 大河ドラマの主人公明智光秀の解説本。大河ドラマは何といっても戦国時代を背景とした武将物語が、その中でも三大英傑に関わる武将物が大好きである。いよいよ始まるにあたり復習。

「岐阜地図さんぽ」今井春昭

2019年1月30日 第1刷発行 発行所 風媒社 著者 1942年岐阜県生まれ。 地図から読み取れる岐阜県内各地の解説書。 古地図が好きでこの手の本日はよく読むのです。結構岐阜県内各地の過去があぶりだされて面白いのです。

「時空旅行者の砂時計」方丈貴恵(きえ)

2019年10月11日 初版 発行所 東京創元社 著者 1984年兵庫県生まれ。この作品は2019年「第29回鮎川哲也賞」受賞作品。 加茂冬馬32歳は妻伶奈27歳が瀕死の病気でICUに入院している。病気の原因は妻の祖先の呪われた事件に原因があるということで2018年から1960…

「灼熱」秋吉理香子

2019年8月6日 第1版第1刷発行 発行所 PHP研究所 著者 夫を殺されたが容疑者は無罪となり女は整形し別人として容疑者に近づき容疑者と結婚し証拠をつかもうとしたが次第に容疑者を愛してしまう。容疑者は事故で死ぬ前に女に宛てた告白の手紙の中で殺人を自白…

「ノースライト」横山秀夫

2019年2月28日発行 発行所 新潮社 著者 1957年東京都生まれ。 一級建築士の青瀬には夢があった。北から入るやさしい光を部屋中に取り込める家を創ること。ある日建築雑誌に掲載された青瀬の作品の住宅が魅惑的であるので青瀬自身がすみたい家を建築してほし…

首都直下地震・パラレル東京と首都機能移転

今週NHKの特別番組「首都直下地震・パラレル東京」を見ていてあらためて感じることは東京に一極集中し過ぎということが問題解決を困難にしていることである。 やはり過去に国会でも討議されうやむやになってしまった首都機能移転を推進すべきと感じた。せめ…

「カエルの小指」 道尾秀介

2019年10月23日第1刷発行 発行所 講談社 著者 1975年生まれ。 詐欺師から足を洗って、実演販売士をしている竹沢武夫のところに転がり込んできた中学生キヨウ。男だと思っていたら女。昔竹沢が命を助けた女の娘だった。母親の仇を取るための資金としてTVに出…

「落日」 湊かなえ

2019年9月2日第1刷発行 発行所 角川春樹事務所 著者 1973年広島県生まれ。 映画監督と新人脚本家の故郷は海に落ちる夕日のきれいなところ。そんな二人の地元で起きた殺人事件を映画化しようと事件を検証しようとする。どうしても監督には事件に、それも犯人…

「背中の蜘蛛」誉田哲也

2019年10月20日 第1刷発行 発行所 双葉社 著者 1969年東京都生まれ 犯罪捜査に今や防犯カメラは当たり前に利用されている。日常的に犯罪捜査に今やだれも抵抗がない、たとえプライバシーが侵されようと、それよりも犯罪抑止へのメリットが多少のプライバシー…

誰もがわかっている事実、本当の世界一

世界一を決める大会。この大会の名称にほとんどの人は疑問を持っているはず。 世界一を決めるWCにはそれにふさわしい選手が参加することが当たり前であるがこの大会にはそれにふさわしいその国のトップ選手が参加していない。そんな大会でオリンピック参加国…

「生命式」村田沙耶香

2019年10月20日初版印刷 2019年10月30日初版発行 発行所 河出書房新社 著者 1979年千葉県生まれ。2016年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。 12編の短編集。 「生命式」時代は進んで人口が減少化する、葬式は生命式と名を変え亡くなった人を弔うために縁ある人…

「怪盗探偵山猫 深紅の虎」 神永学

2019年9月27日 初版発行 発行 KADOKAWA 著者 1974年山梨県生まれ この小説は山猫シリーズ物で本作がシリーズ完結編ということらしい。 山猫はいわゆる義賊で悪辣な者から金を奪い取る窃盗でモットーは「金は盗るが命は盗らない」 深紅の虎とは中国マフィアで…

「愛と追憶の泥濘」 坂井希久子

2019年7月25日 第1刷発行 発行所 幻冬舎 著者 1977年和歌山県生まれ。42歳 学校図書館司書の莉歩は学校で入りの教育関係業者営業マンの博之と恋愛に陥ったが悩みがあった。彼はED。何とか直そうとしようとするが彼には小学校時代の悲惨な過去があった。高学…

「明日の僕に風が吹く」乾ルカ

2019年9月30日 初版発行 発行所 KADOKAWA 著者 1970年北海道生まれ 有人は旅行した時、機上で命を救った叔父叔父にあこがれて医師を目指していたが、学校でアレルギー発作を起こした転校生を助けようと失敗してから引きこもりになってしまう。憧れの叔父は北…

「下町ロケット ヤタガラス」池井戸潤

2018年10月3日初版第1刷発行 発行所 小学館 著者 1963年岐阜県生まれ。 池井戸ワールドそのものの物語。いわゆる正義は勝つ。 打ち上げたロケットは誤差数センチというGPS、高性能を誇る。この高性能なGPSを使った無人操作の農業機械の開発を巡る戦い。中小…

マラソン札幌開催

IOCからマラソンの札幌への変更提案があった。 自分は男子マラソン国立競技場に当選しているが、基本的には賛成である。 「選手ファースト」に立場当然であろう、近年の夏の暑さは選手にとっても沿道で応援する市民にとっても過酷である。当選した権利はなく…

「蟻の菜園 アントガーデン」 柚月裕子

2014年8月15日 第1刷発行 発行所 宝島社 著者 1968年岩手県生まれ。 婚活サイトを利用した連続殺人事件。巷でこんな事件があったような。この小説では犯人の女は二人の姉妹が絡んでくる。その背景には30年前に福井で起きた児童虐待による父親殺傷事件。

「コイコワレ」 乾ルカ

2019年6月10日 初版発行 発行所 中央公論社 著者 1970年北海道生まれ。 太平洋戦争末期の日本東京に住む小学校6年生清子が疎開したところで出会ったリツ。 二人はどうしても相いれない。二人は「海」と「山」の関係。どうしても相いれない二人であったがやが…

「さよならの儀式」 宮部みゆき

2019年7月20日初版印刷 2019年7月30日初版発行 発行所 河出書房新社 著者 1960年東京都生まれ。 河出書房新社の生地から河出書房新社 今までの宮部みゆきさんのイメージからは違った作品の短編集。 河出書房新社「さよならの儀式」紹介記事から抜粋 親子の救…

「氷獄」 海堂尊

2019年7月31日 初版発行 発行 KADOKAWA 著者 1961年千葉県生まれ。06年デビュー作「チームバチスタの栄光」で第4回「このミステリーがすごい」大賞受賞。 「チーム・バチスタの栄光」シリーズ。手術室で行われたとされる殺人に問われた医師の司法の在り方を…

「笑えシャイロック」 中山七里

2019年5月31日初版発行 発行所 KADOKAWA 著者 1961年岐阜県生まれ。 金融機関、銀行の債権回収に取り組む行員の矜持を描いている。銀行員の物語では池井戸潤氏が浮かぶが人気推理作家の描く銀行物語も面白く読めた。 中山七里、池井戸潤も共に岐阜県の中央部…

「白昼夢の森の少女」恒川光太郎

2019年4月26日初版発行 発行所 KADOKAWA 著者 1973年東京都生まれ。05年「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞。14年「金色機械」で日本推理作家協会賞を受賞。 標題の他10篇の短編集

「希望の糸」東野圭吾

2019年7月5日 第1刷発行 発行所 講談社 東野圭吾の刑事ミステリー小説おなじみの加賀恭一郎が登場するが主役は加賀の従弟松宮脩平。誰からも恨まれることがないと言われていた女性店主が殺されたことから事件が始まる。東野圭吾の小説は単なる刑事ミステリー…

「クジラアタマの王様」伊坂幸太郎

「クジラアタマの王様」伊坂幸太郎 2019年7月5日 第1刷発行 発行所 NHK出版 著者 1971年千葉県生まれ クジラアタマの王様とは鳥のハシビロコウの俗称

「クジラ頭の王様」伊坂幸太郎

2019年7月5日 第1刷発行 発行所 NHK出版 著者 1971年千葉県生まれ。 クジラ頭とは鳥のハシビロコウの俗名

「初恋さがし」真梨幸子 読み物 「初恋さがし」真梨幸子 2019年5月20日発行 発行所 新潮社 著者 1964年宮崎県生まれ イヤミス作家といわれている著者。やはり結末はなんとも言えない終わり方。 所長以下全員が女性の興信所「ミツコ調査事務所」が始めたのが…

「TAS特別子弟捜査員」中山七里 2018年9月10日 第1刷発行 発行所 集英社 著者 1961年岐阜県生まれ。 人気ミステリー作家の著者が出した「学園ミステリー」この分野では宮部みゆき氏の得意分野であるが中山七里氏のこの作品も読みごたえがあった。最後まで「…