「時空旅行者の砂時計」方丈貴恵(きえ)
2019年10月11日 初版
発行所 東京創元社
著者 1984年兵庫県生まれ。この作品は2019年「第29回鮎川哲也賞」受賞作品。
加茂冬馬32歳は妻伶奈27歳が瀕死の病気でICUに入院している。病気の原因は妻の祖先の呪われた事件に原因があるということで2018年から1960年の事件当日にタイムトラベルする。妻の一族は「死野の惨劇」といわれ殺人事件や土砂崩れによって多くが死んでしまう。一族のほとんどが滅ぼされて行っているのである。
冬馬は土砂崩れが起きるまでのわずかな時間で問題究明と解決を図らなければならない。
sF小説であり推理小説でもある本作品の犯人捜しは終盤まで謎でワクワクドキドキして読むことができた。