「逃亡小説集」吉田修一

2019年10月4日  初版発行

発行所   KADOKAWA

著者  長野県生まれ。

 

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この作家の作品を読むのは初めてです。本屋で見ていてそんなに興味はわかなかったんですがとりあえず読んでみようかと

 

標題にもあるように「逃亡」の4短編集です。

 女性教師にあこがれていた元教え子の高校生との恋、二人にしてみれば純愛であるのだがその関係性で未成年をかどわかしたとして二人は沖縄に逃げることになる。

 

 市役所の福祉事務所で生活保護申請に対する申請でもやもや感を残して車で帰る途中一方通行の道を間違って入ってしまったところを警察官に止められたことをきっかけに暴走しだす男。

 

 北海道で郵便局の配達を請け負っていた運送会社の男があおり運転の車から逃れるために郵便配達車とともに消息を絶ってしまう男などの4篇、いずれも何かをきっかけに突然思わぬ行動を始める現代人の病を描いている。