「TAS特別子弟捜査員」中山七里

2018年9月10日 第1刷発行

発行所 集英社

著者  1961年岐阜県生まれ。

 

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人気ミステリー作家の著者が出した「学園ミステリー」この分野では宮部みゆき氏の得意分野であるが中山七里氏のこの作品も読みごたえがあった。最後まで「犯人」がわからずついついページをめくってしまう。

 高校の演劇部の部長である少女が学校の美術室から落下して死亡する。自殺か殺人かで警察が捜査に入っている最中、又も演劇部の男子生徒が舞台から落下して死亡する。事故なのか殺人なのか。最初校舎から転落した少女がその日の朝、日ごろから接点のない帰宅部の生徒に放課後話したいことがあると告げた午後の出来事であった。帰宅部の生徒は何故という疑問が沸き起こる。捜査に携わる警察捜査1課のいとこの刑事に頼まれ演劇部に入部して何かしら情報をえようと試みる。生徒は演劇に夢中になり脚本を書き演劇部の中心部員と活動する。そして文化祭で発表する中で真犯人を突き止めた。