『このミステリーがすごい!四つの謎』 中山七里ほか3名

2014年12月19日 第1刷発行
発行所 宝島社


 安生正 1958年京都府生まれ。第11回このミステリーがすごい大賞受賞。「生存者0」でデビュー

 乾録郎 1971年東京都生まれ。「完全なる首長竜の日」で第9回このミステリーがすごい大賞を受賞。

 海堂尊 1961年千葉県生まれ。第4回このミステリーがすごい大賞を受賞。「チームバチスタの栄光」ぬて2006年デビュー。

 中山七里 1961年岐阜県生まれ。第8回このミステリーがすごい大賞を受賞し、「さよなら度美っしー」で2010年デビュー。


 人気作家4人の短編ミステリー小説を収録している。これを原作として昨年の暮れにテレビドラマ化されたらしい。


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 「残されたセンリツ」中山七里
 ピアノコンサートの終了後楽屋で女性ピアニストが死んでいた。自殺か殺人か女性ピアニストは楽譜の「S]に指をさしていた。

 「黒いパステル」乾録郎
 特撮ヒーロー物の出演をしていたが撮影中の事故で引退した夫婦に突然その頃のことを髣髴するような出来事がおこる。

 「ダイヤモンドダスト」安生正
 東京にマイナス30度にもなる大寒波が襲ってきた。上司に命じられ残業をして、いざ帰ろうとすると交通網は麻痺。帰れなくなった主人公は寒さを避けるために駅に居場所を求めるが日と人でいっぱい、不穏な空気が漂ってきて一触即発の状態。そこ得勤務先のビルが避難場所として開放するという情報を得、500メートルほどの会社へ戻ることを決意するも途中帰れなくなってしまう。

 「カシオペアのエンドロール」海堂尊
 寝台特急電車「カシオペア」を貸し切ってサスペンス映画を撮影していた帰りの電車に警視庁刑事が乗りこんでいたが、そこで監督が謎の死を遂げる。東京に着くまでの間に事件の謎に迫る。驚きの結末が訪れる。