「素敵な日本人」 東野圭吾

2017年4月5日初版第1刷発行
発行所 光文社
著者 1958年大阪府生まれ。

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10年ぐらい前は飛ぶ鳥を落とすぐらいの人気推理作家であったが、近年少しばかり飛ぶ高さを低くしてきた著者であるが、ただし著書ははずれがない。今回の本は短編集で9作を収めている。どの小説も30ページ程度である。本の表題の付いた短編小説はない。主人公とともに謎解きをしていくというわくわく感はない。
 
 やはり今は一番面白い推理小説作家の地位を中山七里氏や米澤穂信氏に譲った感がある。「容疑者Xの献身」みたいな長編推理小説を期待している。もう一度ブレークしてほしい。