「生命式」村田沙耶香
2019年10月20日初版印刷
2019年10月30日初版発行
発行所 河出書房新社
著者 1979年千葉県生まれ。2016年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。
12編の短編集。
「生命式」時代は進んで人口が減少化する、葬式は生命式と名を変え亡くなった人を弔うために縁ある人は集い亡くなった人を食する、そのあと集った者で「受精」という妊娠を目的とする交尾を行う習慣化する。コンドームを使った交尾は快楽を求めるだけのもので人口増にはつながらないとして軽蔑されている。交尾で生まれた子は「子供収容センター」で人類共有の宝として育てられる。
「素敵な素材」人間の体は素材として活用される時代。人毛で作ったカーディガンはカシミアよりも高級なものとして喜ばれ、爪で装飾したランプシェード、歯でイヤリング、大腿骨で家具の脚にしたりと人間と体を素材としたものが好まれる時代。
村田沙耶香らしいと言えば?まあちょっと気持ち悪い短編が冒頭2題から綴
られている。