池井戸潤最新連載小説「陸王」第14話

2014年9月号 小説すばる

 

 老舗足袋メーカー「こはぜ屋」がランニングシューズ「陸王」の開発に乗り出した。
 シューズも完成し、故障中のランナー茂木裕人の復活と「陸王」のデビュー戦は「ニューイヤー駅伝」に決まった。

 ニューイヤー駅伝がスタートした。
 茂木の所属するダイワ食品は途中区間で脱落しかけたがなんとか茂木の5区までタスキが繫がった。しかし大きく遅れてしまっている。5区は茂木の箱根駅伝でのライバルで絶好調のアジア工業毛塚も走る。
 茂木はごぼう抜きして、とうとう毛塚のすぐ後ろにつけた。そしてでっとヒートの末毛塚を追い抜いたのだ。
 「こはぜ屋」の社長の宮沢、応援に駆け付けた社員たちは大喜び。「こはぜ屋」はついに、シューズメーカーとしてのキャリアを踏み出した。

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小説の元になった裸足系シューズ「MUTEKI」を取り上げた
もっとも歴史があるランニング専門誌「ランナーズ」2014年8月号の記事


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MUTEKI