「すえずえ」畠中恵

2014年7月30日発行
発行所 株式会社新潮社

著者 高知生まれ、名古屋育ち。

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 この小説は「しゃばけ」シリーズである。江戸、薬問屋の長崎屋の子息 一太郎が主人公のおなじみの物語。今回病弱の一太郎が父の行方を捜しに上方に旅立つ。上方で米相場戦に勝利したとのうわさが広まり一太郎のところに見合い話が沢山舞い込む。幼馴染の栄吉の見合い話に伴うトラブルも一太郎に伝わってきた。

 一太郎は嫁を貰うと兄や達や、長崎屋に住みつく数多の妖との関係がどうなるのか、長崎屋の関係者は心配で仕方がない。

 とんだところで、一太郎は深川の材木問屋中屋の於りんと許嫁となり、難を逃れることになる。於りんは妖を見ることができるばかりでなく、妖達と仲良く遊ぶことのできる普通の人間でもあったので、みんなは一安心。