「推定脅威」 未須本有生

2014年6月30日 第1刷発行
発行所 文藝春秋
著者 1963年長崎県生まれ。

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 国産迎撃戦闘機の製作にあたって所属していた製造会社の上司、防衛庁の役人に技術的功績を横取りされ、完成後に閑職に飛ばされた揚句退職した技術者が、戦闘機の弱点を知り尽くしたなかで、弱点を突く復讐をしかけるといった内容の物語である。
 著者は東大航空学科を卒業後航空機の製造に携わったことがあり、具体的表現と相まって読者にリアルな情景を浮かべさせてくれる。