連載小説「陸王」 池井戸潤

2013年小説すばる 7月号が第1回
第5回までのあらすじ

 老舗足袋製造会社は先細りの足袋製造とは別の新規事業を模索していた時、昔製造していたランニング足袋のこともあって、ランニングシューズ「陸王」の開発に乗り出した。
 怪我をしにくいというコンセプトが一部の学校に受けいられた。故障中の有名ランナーにサポートできることになったが、ソールの耐久性などに課題が浮かんできた。そこで目を付けたのが絹を素材としたソール。だが、特許を持っている人物と特許使用の交渉に入るが交渉は難航する。