「黒書院の六兵衛(上)」 浅田次郎

2013年10月21日 第1刷
発行所 日本経済新聞社
著者 1951年東京都生まれ。



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徳川幕府の時代も終わり、江戸城無血開城が迫りくる前夜、官軍の入場に先んじて城内の状況把握と無事な入場を遂げるための露払い役を命じられたのが、尾張徳川家徒組頭加倉井隼人。いざ江戸城に入ると御所番院の一人が居座っていた。西郷隆盛からは力ずくの処置は禁じられていた。
 居座っているのが御書院番士的矢六兵衛。この六兵衛は実に不可解な人物。お役を金で買ったと思われている。


 隼人たちが、六兵衛を城内から排除せしめようとしたがなかなかならず、入場が明日にいよいよ迫ってきた。

(下につづく)