「ガンコロリン」 海堂尊

2013年10月20日 発行
発行所 新潮社
著者 1961年千葉県生まれ。05年「チームバチスタの栄光」で第4回『このミステリーがすごい!」大賞受賞。

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5編の短編集。
「健康増進モデル事業」は完全な健康体を作り出す国家プロジェクトに選ばれた男の悲喜劇。「ガンコロリン」は夢の新薬開発をめぐる大騒動。「被災地の空へ」は東北地方の大地震で応援に駆け付けた救命救急医師速水。救護所に運ばれてくるのは軽傷者と死体ばかり。「ランクA病院の愉悦」はTPPにより診療が自由化された日本の病院の有様を位にカルに描いている。

 短編集なのでいつもの海堂さんの小説とは違う奥行きがない小説である。