「とっぴんぱらりの風太郎」  万城目学

2013年9月30日 第1刷発行
文藝春秋

著者 1976年大阪府生まれ
初出 週刊文春11年6月23日号~13年5月30日号

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 まず最初この本を手に取った時、驚いたのは本の厚さ、辞書である。この厚さだと上下2巻又は3巻ぐらいで発行されるだろうという厚さである。全746ページ。内容はとても面白く一気に読めてしまった。

 天下が豊臣から徳川の世に変わるさなか、忍者の活躍場所もなくなってきた。忍者もリストラされていくなかで、伊賀忍者の若手育成道場?柘植屋敷が突然の火災によって大多数が死んでしまった。焼け落ちた柘植屋敷の忍びの生き残り、風太郎、百市、蝉左右衛門、黒弓、常世五人が大阪城の攻防に巻き込まれ数奇な運命をたどるという物語。