「光秀の定理(レンマ)」  垣根涼介

2013年8月30日 初版発行
発行所 角川書店

著者 1966年長崎県生まれ。


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 永禄三年(1560)、京の街かどで三人の男が出会った。食い詰めた兵法者・新九郎。辻博打を生業とする謎の坊主・愚息。そして十兵衛・・・名家の出ながら落魄し、その再起を図ろうとする明智光秀。この三人の出会いが、その後の歴史を形作っていくことになる。
 光秀は何故織田信長に破格の待遇で取り立てられ、瞬く間に軍団随一の武将になり得たのか。何故。あの変(本能寺)が起きたのか。光秀の心境が語られている。光秀の青春と光芒を、鮮やかに書き綴った歴史小説。これは、面白い。歴史の定理が何なのかこの小説は描いている。

 絶対面白い。NHK日曜大河ドラマここ何年か失敗作ばかり。やっぱり戦国三英傑がらみの物語は、わくわくする。ぜひ大河ドラマ化期待したい。