「明治・妖モダン」  畠中恵

2013年9月30日 第1刷発行
発行所 朝日新聞出版

著者 名古屋育ち。



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 江戸が東京になって10年、銀座の煉瓦街に牛鍋の百木屋がある。主の名は百木賢一で妹のみなもと商いをしている。
 煉瓦街の隅には、この街に似つかわしくない木造の銀座巡査派出所がある。そこには原田巡査、滝巡査が勤務している。立派な煉瓦街を一つ裏に廻れば木造と土蔵が建っている街並みである。裏通りには三味線の師匠お高が住んでいる。銀座の街もアーク灯がつき明るくなって妖も消えたかと思われたが、彼らはみんな妖たちである。
 明治になった東京、銀座で険呑な事件が起きる。

全第5話から構成されている。(小説トリッパー
 第1話 煉瓦街の雨(「みなも」を改題)
 第2話 赤手の拾い子
 第3話 妖新聞
 第4話 覚り覚られ
 第5話 花乃が死ぬまで


牛鍋屋の妹、第1話では「みなも」であるが第2話以降妹の名が「みずは」になってしまっている。