「三階に止まる」  石持浅海

2013年7月20日 初版印刷
2013年7月30日 初版発行
発行所 (株)河出書房
著者 1966年愛媛県生まれ。

イメージ 1




些細な違和から日常が崩壊する8つのものがたり。

 エレベーターが何もしないのに必ず三階に止まる。誰かが三階でボタンを押すこともない。止まるのはエレベーターに人が乗っているとき。二階の住人も二階のボタンを押しても必ず三階に止まる。メンテナンスしてもなにも機械的故障はない。このマンションの人はみんないい人ばかりでコミュニケーションもいい。このエレベーターは悪意を吸い取るエレベーター。何故に三階にいつも止まるのか。その理由は最後に露わになる驚くべき理由だった。。