「ミストレス」 篠田節子
本書は5編の短編集。
収録題と初出
「ミストレス」小説宝石09年4月号
「やまね」小説宝石10年4月号
「ライフガード」旅を数えて07年8月号
「宮木」小説宝石13年4月号
「紅い蕎麦の実」小説宝石12年4月号
収録題と初出
「ミストレス」小説宝石09年4月号
「やまね」小説宝石10年4月号
「ライフガード」旅を数えて07年8月号
「宮木」小説宝石13年4月号
「紅い蕎麦の実」小説宝石12年4月号
ミストレスはこの小説ではコンサートマスターに対してその役割を担っている女性の第1バイオリン二ストを指している。
麻酔医の貴之は、妻に父の所有する軽井沢にあるコンサートホールで行われたクラシックコンサート中不思議な夢を見た。おごそかな悲しみをたたえながら演奏をする女性の姿。夢に出てきたこの女性の姿が頭の中に残り、女性の手掛かりを求め探し求める。
翔は恋人の真弓と同級生だった派遣の結衣に惹かれていく。冬が近ずくとだんだんに動きが鈍くなって行く女「やまね」のように冬眠する女結衣。結衣の冬眠を覚まそうとした途端突然結衣は痙攣をおこした。