「望郷」  湊かなえ

2013年1月30日 第1刷発行
発行所 文藝春秋

著者 広島県生まれ。2009年『告白』で本屋大賞受賞。本書収録の「海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。

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本書は6編の短編集から構成されている。瀬戸内に浮かぶ白綱島
一島一市の白綱市は地場産業造船業の衰退による人口減少に伴い本土のO市に吸収合併された。そんな過疎の島を舞台に飛びだした人々にはそれぞれの理由があった。それぞれの故郷との関わりと思いを物語化している。それぞれ50ページ足らずの短編であるが1話ごと深い話である。まさに湊ワールドが具現化されている。