「旅猫レポート」 有川浩

2012年11月15日第1刷発行
著者 高知県生まれ
県庁おもてなし課」で「ダ・ビンチ」book  of the year2011総合編第1位
文藝春秋




イメージ 1



猫のナナが語りべになって物語が構成されている。野良猫のナナが宮脇悟という飼い主を得るが悟はやがて病に侵されることになりナナを飼えなくなってしまう。新しい飼い主探しの旅に出る。最終的にナナは悟の若き叔母に引き取られることになる。
 やがて悟の最期の時を迎えるまでのナナとのふれ合いは思わず涙ぐんでしまう。
 有川さんの著書で「阪急電車」で思わずポロっとしてしまう場面があったが

有川浩さんは『塩の街』という作風を描けるし、「三匹のおっさん」といい、この作品といい違う作風を描ける奥が深い作家である。