「残り全部バケーション」伊坂幸太郎

2012年12月10日 第1刷発行
集英社
著者 1971年千葉県生まれ

初出
 第1章 残り全部バケーション 「re-born はじまりの一歩」収録 2010年
 第2章 タキオン作戦『紡』vol1 2010年
 第3章 検問 「小説新潮」2008年7月号
 第4章 小さな兵隊 「小説すばる」2012年11月号
 第5章 飛べても8分 書き下ろし
 単行本化にあたり加筆・修正された

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今日から年始年末の休暇に入り読むべき本が山積み。読んだ本の感想も積もっている。

さて、この小説は初出をご覧になってわかるように出された時期も出版社もまちまちではあるが綺麗にまとめられ長編小説化されている。


主人公は「あたりや」を生業としている溝口。




「今日仕事辞めたばかりだなんだ」
「無職?」
「そう」
「だめじゃん」
「駄目じゃないよ。明日から、もう俺の人生、残り全部、バケーションみたいなものだし。バカンスだ」
「意味分かんないけど」
「バケーションっていうのはいいね」
「わたしもそうしようかな、残り全部バケーション」
「百年早えよ」