「彼女の時効」 新津きよみ

2012年9月20日 初版発行
光文社
著者 長野県生まれ

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 ひき逃げに遭い夫を失った妻、浅井久子は犯人を捜しながら併せて時効の廃止運動をしていたが、殺人に対す時効廃止はなったがその他の事件については廃止にならなかった。
ひき逃げについては従前どおりの5年のままであった。
 事件から12年経った夫の事故現場で月命日に奇妙な女性と出会った。その女性は岐阜県N市に起った殺人事件の被害者で、時効成立前にすでに時効が成立していた。女性は娘の行方が気にかかりこの世を彷徨っていたのである。この女性の姿は霊感の強い久子にしか見えないのである。久子は娘の行方を捜す女性の手助けをおこなうため情報を集めていくうちに夫の事件の真相に辿り着くことになる。

 映画化若しくはテレビドラマ化すると結構いけるのではないか。