「ソロモンの偽証 第Ⅱ部決意」 宮部みゆき

2012年9月20日発行
新潮社

初出「小説新潮」2006年8月号~2009年8月号

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第Ⅰ部では1990年12月24日のクリスマスイブの日、城東中学校の裏庭で同中学校2年生の柏木卓也の死体が発見された。警察は自殺として処理したが、卓也の死に関する告発状が届いた。 同級生の間では動揺が起き卓也の死について真実を追求したいという動きが起きた。そこで中学生による学校内裁判を開廷して真実を明らかにしようということになる。

 第Ⅱ部は1991年7月20日から裁判開廷日(8月15日)の前日までを描いている。
 学校裁判の中で身の証を立てたいと思っているのは卓也を突き落としたと告発状で名指しされた大出俊次、嘘の告発状を送ったとされる三宅樹理、告発状を勝手に処分してしまったとして退職に追い込まれた森内恵美子元教諭、しかし森内は開廷直前になって「はめられた隣人」に殴られ大けがを負ってしまった。
 
 いよいよ第Ⅲ部では思わぬ真実が明らかになりそうな
第Ⅲ部も先日発売された。早く読みたい。
第Ⅰ部、第Ⅱ部とも700ページを超える大長編にもかかわらず読めてしまうのは何なのか?
読んでない人、今年最高の作品ですよ。