化粧品会社(爆発的ヒットの美白石鹸白ゆき製造)の美人OL(三木典子)が殺された。同僚たちの悪意による噂などで城野美姫が犯人視される。物語もこの形で進んでいくが、真犯人は別の同僚女性。
湊さんの作品は「往復書簡」では手紙のやり取りが小説の手法として取られていた。
この作品では
ツイッター、新聞記事、週刊誌、ブログといったものを「しぐれ谷OL殺害事件」関連資料として三分の二弱を割いている斬新作である。
社内女性社会におけるストレスがおこしたミステリー小説。湊さかえの作品は、私はあまり好きでない作品も時々あるがこれは面白いと感じた作品です。