「ある少女にまつわる殺人の告白」 佐藤青南
2011年5月21日 第1刷発行
宝島社
第9回『このミステリーがすごい!」大賞(2010年8月28日)優秀賞受賞。
ちなみに大賞は「完全なる首長竜の日」乾録郎
受賞作品名、受賞者氏名は「羽根と鎖」佐藤靑南、発刊にあたって変更された。
著者1975年長崎県生まれ
宝島社
第9回『このミステリーがすごい!」大賞(2010年8月28日)優秀賞受賞。
ちなみに大賞は「完全なる首長竜の日」乾録郎
受賞作品名、受賞者氏名は「羽根と鎖」佐藤靑南、発刊にあたって変更された。
著者1975年長崎県生まれ
児童虐待を通して小説が描かれ「児童虐待の防止等に関する法律」の脆弱性や、児童相談所の抱えている問題など小説を通して読者に訴えている。
家庭内暴力(義父から)を逃れようと喘ぐ少女、何とか助けようとする児童相談所長、暴力に気力も生きる力も失せてしまっている少女の母親。
家庭内暴力(義父から)を逃れようと喘ぐ少女、何とか助けようとする児童相談所長、暴力に気力も生きる力も失せてしまっている少女の母親。
少女がこの現状から逃れるまでに二つの殺人が結果起こってしまう。
1つは児童相談所が強制調査に踏み切ったきっかけとなった殺人。
2つ目は少女の同級生が義父を殺すことに
少女は助けられ幸せな結婚をしたのだが、最後の結びの行から児童虐待の連鎖がうかがえる予兆を読者に与えて物語を結んでいる。
1つは児童相談所が強制調査に踏み切ったきっかけとなった殺人。
2つ目は少女の同級生が義父を殺すことに
少女は助けられ幸せな結婚をしたのだが、最後の結びの行から児童虐待の連鎖がうかがえる予兆を読者に与えて物語を結んでいる。
1つ目の殺人がこの小説名になった。受賞作品名よりもやはりこの改題名の方がマッチする。最後の最後まで誰が、誰を殺したことを告白するのか気を持たせてくれる、構成の上手な作品である。