「途方もなく霧は流れる」 唯川 恵
バツ一の梶木岳夫は50歳直前に大手航空会社のリストラに合い、恋人とも別かれ亡くなった建築家の父親が軽井沢に建てた別荘に移住することにした。
軽井沢に移住してホームセンターで元気でおせっかいの恵理。そして小料理屋を営む恵理の母親ゆり子、元仕事上付き合いのあった国交省役人の妻紘子。
別荘の物置に仮の宿をとっていた飼い主のいない大型雑種犬のロク、女性獣医師の沙世。ゆり子の元夫岡野。などと知り合うことに
薪ストーブ用の薪を購入するために恵理に連れて行ってもらった恵理の祖父の知り合いの國じいのところで、岳夫13歳の時突然いなくなって7年の失踪で戸籍を抹消してしまった父の写真を発見する。その人のことを恵理は亡くなった祖父だと言う。いろいろ思い描き憎んだこともあったが、何故か今では父が生きていたことがうれしかった。
軽井沢に移住してホームセンターで元気でおせっかいの恵理。そして小料理屋を営む恵理の母親ゆり子、元仕事上付き合いのあった国交省役人の妻紘子。
別荘の物置に仮の宿をとっていた飼い主のいない大型雑種犬のロク、女性獣医師の沙世。ゆり子の元夫岡野。などと知り合うことに
薪ストーブ用の薪を購入するために恵理に連れて行ってもらった恵理の祖父の知り合いの國じいのところで、岳夫13歳の時突然いなくなって7年の失踪で戸籍を抹消してしまった父の写真を発見する。その人のことを恵理は亡くなった祖父だと言う。いろいろ思い描き憎んだこともあったが、何故か今では父が生きていたことがうれしかった。
岳夫は軽井沢の自然の中で暮らしながら人や飼い犬とのかかわりの中で満ち足りた人生を感じていく。
唯川さんの小説は何冊か読ませてもらっていますが、その中でもこの作品は好きな作品の上位に入ります。最期の方のロクの最期のあたりは思わず感動します。私の家で飼っていたクロも最後は老衰で歩けなくなり思い出してしまいました。