「プリズム」 百田尚樹

2011年10月5日 第1刷発行
幻冬舎
著者 百田尚樹 1956年大阪生まれ

本書は書き下ろし


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聡子は世田谷の古い洋館に家庭教師として行き出した。ある日、洋館に青年がいた。ここの主にしては
若いし、聞いていた家族にも、そんな人物はいない。
 青年は離れに住んでいることが分かった。名前は広志といい主の弟だという。広志は解離性同一性障害で5人の人格がかわるがわる現れる。聡子はその人格の中で「村田卓也」と恋に落ちる。
広志の解離性同一性障害が改善していくなかで「村田卓也」の人格が消えていく、そして人格統合されて広志の中に。聡子は人格統合された広志から交際を申し込まれる。

プリズムは光を通すといろんな色に分離する。解離性同一性障害で人格が多人数現れることに通じる。

著者の百田尚樹は「探偵ナイトスクープ」の放送作家であったが、この作品は番組のイメージからは考えられない作品です。