「ヒート」 堂場瞬一

2011年11月25日 初版第1刷発行
実業之日本社
著者 堂場瞬一
1963年茨城県生まれ

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神奈川県教育局スポーツ課のヒラ職員 音無太志は、いきなり教育局長に呼ばれ
神奈川県知事に面談することになる。

知事と音無に共通するのは、過去に箱根駅伝を走ったこと。
知事から音無は特命を受ける。
東海道ラソンを開催する。
そこで、世界新記録を出すこと。
日本最高記録を持つ山城を出場させ、記録を達成しろと言う。

山城はベルリンマラソンしか眼中になく
絶対でないという。危機に陥った音無。

あらゆる手段で山城の出場を画策する。
記録が出やすい高速コースとして設定に奔走する。
先導車の白バイにはデジタル表示機を設置させたり
風が強そうなところには広告板と称して壁を設け風を防いだり
横断幕をボランティアに持たせて風除けを作ったり

ペースメーカーにはハーフの日本記録保持者甲本を使ったりして
記録を出させようとする。

東海道ラソンは市民マラソン、エリートマラソンでもない。
山城に世界記録を出させるためだけを目的とした大会。

大会当日甲本と山城のレースは・・・・・


思わずどんどんと先のページをめくっていくことに。

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