道徳という名の少年 桜庭一樹

桜庭一樹
角川書店
平成22年5月10日 初版発行

装画・挿絵 野田仁美
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室

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最初この本を図書館で受け取った時は、両開き全体に「淫蘼」な雰囲気の挿絵が何ページもあり、
しかし 文章のレイアウトは童話的であり
ちょっとした違和感を感じました。

わずか123ページの小説ですが装丁に負けない桜庭一樹さんらしい濃厚な作品です。

ちなみの帯の記載は

愛するその「手」に抱かれて私は天国を見る。
エロスと、魔法と、あふれる音楽、直木賞作家がおくる甘美な滅びの物語集。



町で一番美しい。娼婦の四姉妹が遺した物は?(1,2,3、悠久)黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜(ジャングリン・パパの愛撫の手)、死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(地球最後の日)、桜庭一樹のゴージャスな毒気と悲しい甘さにアーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集