夜行観覧車 湊かなえ
「小説推理」09年8月号から10年3月号に連載された同名作品に加筆訂正を加えて発行されたもの。
湊かなえ氏は「贖罪」『告白』の著者であり、最新作ということで期待して読んだ。
小説の主人公
遠藤家 啓介、真弓(妻)、彩花(公立中学校1年生、ひばりヶ丘の私立K中学校の受験を失敗している)
小島さと子(1人住まい)
向かいの高橋家。隣の小島さと子。
3家族を中心に時系列(7月3日水曜日から7月6日土曜日まで)に家族別に物語が構成されている。
「ママのせいだってわかったでしょう。結婚してもう20年経つのに前の奥さんと張り合い続けていたんだから」
「本当にそれが原因なのか? もうとっくに死んでいる人間と張り合ったって、仕方がないじゃないか。
母さんだって、それくらいわかっていただろう」
母さんだって、それくらいわかっていただろう」
「直接は無理。だから、子供で張り合ってたんじゃない。パパのためにどっちが、優れた子、
パパを喜ばせてあげる子を産んだかって。」
パパを喜ばせてあげる子を産んだかって。」