「私の男」 桜庭一樹②

第2章 2005年11月 美郎と古い死体

この章では尾崎美郎と腐野花との出会いを描いている。
花は美郎の働いている会社に派遣社員で受付として働いている。
美郎は会社の先輩に受付のもう1人のちょっと派手な子を誘って欲しいとたのまれ
花を含め4人で食事に誘ったのだ。

美郎は実に女の子にもてる。美郎の父親は美郎の働いている会社の親会社の専務である。
美郎は幼稚園から大学までエレベータで進んだ。大学時代からの恋人もいる。
会社の上司、安田課長32歳も5歳年上の彼女である。

美郎は最初当て馬で誘った花に引かれ、もう一度会うことになった。
花を送って行き、養父の淳悟とあい、淳悟と花のアパートに行くことになった。
何故か、アパートの部屋から腐ったような、埃っぽくて酸味もある、奇妙な匂いを感じた。


第3章2000年7月淳悟と新しい死体 に続く

「北」から田岡刑事が尋ねてきた
田岡刑事にはわかっていたのだ
殺したのは花。淳悟は田岡を刺して殺してしまう。

「お前も、大塩の爺さんを殺した。俺も、田岡さんを殺した。同じだな。」
「うん、そうだね。おとうさんとわたしはおんなじ」
二人は何度も何度も絡んだ。