「私の男」 桜庭一樹 ①

「私の男」2007年10月30日初版
文藝春秋発行
この小説は先日16日に発表された直木賞の受賞作です。
装丁のイラストがなんとも素敵です。
MARLENE DUMASU(ギャラリー小柳)となっています。

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「私の男」は
6章から構成されている。
章が進むにしたがい過去に遡る。

第1章2008年6月 花と古いカメラ

わたしは腐野 花 24歳。養父は腐野淳悟 40歳。
彼が私を引き取ってくれたのは15年前、わたしが小額4年のとき。
震災で突然家族を無くしてしまい遠縁に過ぎなかった淳悟当時25歳が
引き取ってくれた。

八年前、淳悟が32歳のとき、わたしたちは東京にやってきた。そして、わたしは24歳になって
明日、結婚する。

結婚相手は尾崎美郎28歳。
美郎は、結婚するときに花嫁が、家に伝わる古いもの、門出にふさわしい新しいもの、
幸せの人から借りたもの、青いものの4っ、サムシングフォーを身に付けると縁起がよいのです。
お義父にもらえないかと言われ
淳悟は古いカメラをだした。

それは、死んだ人がもっていたもの。

結婚し新婚旅行から帰ってきたら、淳悟はいなくなっていた。

第2章 2005年11月美郎とふるい死体に続く

何故か桜庭一樹さんの作品には義父が登場する。