「かたちだけの愛」 平野啓一郎

2010年12月10日 初版発行
発行所 中央公論社
著者 1975年愛知県生まれ。99年「日蝕」で芥川賞を受賞。

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 工業デザイナーの相良は事務所の前で事故を目撃しけがをした女性を救助した。女性は美脚で売っている女優。女性は事故のケガにより左足を大腿部から切断することになる。相良は女性が入院している女性病院長から今までにない斬新で魅力的な義足をデザインしてほしいと頼まれる。
 病院で女優と接しているうちに、いつしか二人は恋に落ち、愛が生まれた。
  
 完全な身勝手さに愛がないのと同様に、完全な献身にも愛がない。