「雪煙チョイス」東野圭吾

2016年1月5日 初版第1刷発行
発行所 実業之日本社
著者 1958年大阪府生まれ。2006年「容疑者Xの献身」で直木賞受賞。


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12月発売ということでまさにハイシーズンに向けて出版したという感じだ。直木賞を受賞した「容疑者Xの献身」をはじめ、多数の推理小説を著書する東西随一の人気作家が出したスノウスポーツシリーズの最新作である。そしていきなりの文庫本出版。


 主人公の脇坂竜実は大学生でスノーボーダー新雪好き。新潟県のあるスキー場に一人で滑りに行っていたがそこで美人のボーダーとひょんなところで出会った。
 ところが、脇坂が以前アルバイトで犬の散歩をしていた飼い主が殺されてしまい脇坂が重要な容疑者に浮かび上がってきた。脇坂には犯行当時のアリバイがあった。犯行時間には前述のように新潟のスキー場にいたのだ、証明するには出会った美人ボーダーを見つけなければと、里沢温泉スキー場に探しに行くことになる。

 著者のボーダー好きが次々と書き出すエネルギーとなっていると思うが、残念ながら推理小説としては直木賞作家としては残念の部類にあたる。スノウスポーツとしての描写を楽しむ本としても・・・
 東野圭吾さんの多数の著者を読ませていただいているフアンとしてはイマイチ不満足の一冊です。東野圭吾といえばひねった推理に期待するばっかりに辛口になってしまいました。