「伴侶の偏差値」 深沢潮

2014年3月20日発行
発行所 新潮社
著者 東京都生まれ。
 
 名前だけでは男女どちらなのかわからない名前が増えてきました、この著者も生年月日をこの著書では発表していません。プライバシーなので発表しない場合が増えたようですが、小説を書いた作家の背景を知るためにも生まれ年くらいは公表してくれたらなと勝手に思っています。


イメージ 1




 30代後半独身のアラフォーの女性3人が登場してきます。主人公は35歳、独身の真紀。3人の女性たちはそれぞれ恋人をを持っているのだが、それぞれ相手の男に求めるものが微妙に違っている。真紀も安定した生活を求めているのだが・・・

 とりあえず真紀の恋人はそれなりの大学卒のバツイチの上司、自分の年齢から言っても文句が言えなくてまずまず合格点と思っているが、なぜかイマイチ彼に情熱を抱いてはいない。セックスしても思いやりが見えないので不満を持っている。そんな時に高校時代の同級生と久しぶりに会って逢瀬を重ねることになる相性もぴったりである。彼は妻子持ちだが妻と別れると言っている、ただ長男の受験が終わるまで待ってほしいと言ってきた。待てない真紀は妊娠してしまったと嘘を告げて彼の反応を見る。

 妊娠の嘘は男の本音を見る手段として常套手段なのですかね。