「消滅」恩田陸

2015年9月25日 初版発行
発行所 中央公論社
著者 1964年生まれ。05年「夜のピクニック」で本屋大賞吉川英治文学新人賞を受賞。
初出 読売新聞朝刊 13年10月20日~14年10月31日


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 202X年9月30日の午後、日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近のため離着陸は混乱、さらには通信障害が発生。そして入国審査で止められた11人(+1匹)が、「別室に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こす人物がいるというのだ。世間から孤絶した空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる。(帯から)

 11人には奇妙な連帯感が・・、人間と見間違うほどの人型ロボットが登場し、より緊迫感を与えている。最後の最後まで「消滅」の意味が何なのか。このテロの目的は・・
五百ページ以上の長編大作ではあるが読者を虜にする恩田小説である。