「スケープゴート」 幸田真音

2014年10月10日 初版発行
発行所 中央公論社

著者 幸田真音(こうだ まいん)1951年生まれ。政府税制調査会財務省財政制度等審議会など公職を歴任。

初出 「婦人公論」2013年1月22日号から2014年6月22日号単行本化にあたり、加筆修正あり。


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 大学教授で、評論家の三崎皓子を主人公に民間人での閣僚、参議院議員通常選挙への立候補をへて政界へ、そして総理大臣へと着任するまでを描いた。著者は日本で女性参画が最も遅れているとしている政界、女性首相を描きたいということで書き上げている。著者によると首相になってからの第2、第3弾を準備しているとのことである。
 
 今、社会では女性の登用ということで企業も役所も女性の管理職を増やそうとしているのだが、この小説は女性が女性の立場から描いた作品であり、究極的に男女関係なく生き方考え方を示唆している。男性もだが、特にこれから企業、役所の中で管理職になっていく30代後半からのアラフォー世代の女性に読んで欲しい。