「仮面同窓会」 雫井脩介

2014年3月20日 第1刷発行
発行所 幻冬舎

著者 1968年愛知県生まれ。

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 名古屋市郊外の公立高校の同窓会で久しぶりに4人は会った。高校時代に非常に厳しい指導を受けた教師、樫村がスピーチした姿を見た4人は仕返しをしたいと相談する。
 樫村は毎日10キロ余りのジョギングが日課とスピーチの中で言っていたので、その時をねらって拉致し仕返しをするという計画を練った。
 4人は顔を見られない為として仮面をそろえた。そしてこの作戦名を「仮面同窓会」と呼ぶことにした。
 4人は実行に移したが、目隠しをしたつもりが洋輔は樫村に見られてしまう、そして洋輔は仲間の名を実行時に呼んでしまった。洋輔達は実行後その場を去ったのだが、顔を見られたりしたことが気になって、樫村への口止めのつもりで一人樫村のところに戻った。

 翌日、樫村は実行場所から離れた池で死体で発見された。4人は互いに、この4人の誰かがやったのだと疑い出す。警察は洋輔たちのところにも事情徴収に来た。4人の仲間の一人が殺された。洋輔が疑われる。恋人にも、疑われるようになってしまう。

 犯人はあっと驚く展開で知らされる。展開も面白いし、犯人像も想像外で興味深い。