「カレイドスコープの箱庭」 海堂尊

2014年3月19日 第1刷発行
発行所 株式会社宝島

著者 1961年千葉県生まれ。独立行政法人放射線医学研究所・重粒子医科学センター・Ai情報研究推進室長。「このミステリーがすごい」大賞受賞作「チームバチスタの栄光」で2006年デビュー。

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今回のこの小説は「チーム・バチスタの栄光」シリーズの完結編とのこと。ただし「海堂尊ワールド」と言われる小説は今後出版されるのも含め現在26編とされる。この小説の巻末には50ページ弱にも及ぶ作品相関図によればである。巻末にはこのほか登場人物相関図、全登場人物表、桜宮市年表、 大学・病院施設MAP、用語解説、医学用語辞典が収録されている。
 シリーズの舞台の中心、桜宮市、東城大、碧翠院桜宮病院は愛知県三河地方と概ね思っていたのだがこのMAPにより東三河静岡県に近い場所、新城市辺りだとはっきりした。
 作品相関図によると今後「アクアマリンの神殿」、「スカラムーシュ・ムーン」が刊行される予定。

 今回のこの小説は著者の職務遂行推進広報的で、医療現場での病理検査部門が軽んじられていることへの警告として描かれている。