「だから荒野」 桐野夏生

印刷日 2013年9月25日
発行日 2013年10月10日
発行所 毎日新聞社
著者 1951年石川県生まれ。99年「柔らかな頬」で直木賞受賞。

初出 毎日新聞朝刊12年1月1日~12年9月15日

イメージ 1




 威張り散らす夫、勝手気ままな二人の息子と妻である朋美の家族。朋美の46歳の誕生日に家族を誘って新宿のレストランを予約して行く。二男はゲームをしたくてドタキャン。朋美はほんの少しはアルコールを頂きたくて電車を提案するも、長男、夫は反対する。夫は朋美の服装にもケチをつける。レストランで食事の時も二人は文句タラタラ。朋美は切れて食事の途中レストランを出てしまう。朋美は家族を捨てる決心をして車で旅に出ることに・・・

 夫浩光はすぐに帰ってくるだろうと捜そうともせずにたかをくくって、ひどいメールを朋美に打つ。朋美は途中車を盗まれるが、親切な老人に助けられ長崎にたどりつく、老人宅に身を寄せ、そこでいろいろと考えることができた。