「金色機械」  恒川光太郎

2013年10月10日 第1刷発行
文藝春秋
著者 1973年京都府生まれ。05年「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞。

初出 別冊文藝春秋
 290号、292号、294号、396号、298号、300号、302号、304号

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きんいろきかいと読む、こんじきではない。
 ほぼ江戸時代(1547年~1747年)にスター・ウォーズの人間ロボットC-3PO(著者いわく)に似た金色に輝くロボットが月よりの使者的に現れ人間界の中で活躍する。
 江戸時代に知能と感情を持ち、運動能力は人間に比べようもない力のロボット(機械)が現れたのだから無敵である。人間の強力なサポート役、時には神と崇められる。

 この物語は、ホラー小説ではない。444ページの長編小説ではあるが、それを感じさせることもなく一気に読める。ひょっとして、この小説違う賞が取れるのではないかと思わさせられる、大変いい作品である。
 是非読むことをお薦めします。