「憤死」 棉矢りさ

2013年3月11日 発売
河出書房

著者 1984年京都府生まれ
 2001年「インストール」で文藝賞を受賞しデビュー。04年「蹴りたい背中」で芥川賞を史上最年少19歳で受賞。12ねん「かわいそうだね?」で大江健三郎賞を受賞。


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この本「憤死」は4作の短編集で構成されています。極超短編の「おとな」とタイトルとなった「憤死」及び「トイレの懺悔室」「人生ゲーム」の4作が収録されています。

憤死とは怒り狂って死ぬことらしいのですが主人公の一人の女性が自分のやるせない心境にどうにも無くなって飛び降り自殺することになるのです。もう一人の主人公の女性の感情心理が実にうまく表現されています。
 「人生ゲーム」は昔流行った卓上ゲーム「人生ゲーム」で遊んでいた時に不思議な預言者が登場してきます。主人公の3人のうち2人はなくなってしまい。残る一人はがんの宣告を受けるのですが・・・
困った時に私を呼んでくれと予言者が言って去ってからおよそ45年後再び預言者と再会するのですが・・・



たまたま一月ほど前に著者がテレビのインタビュー番組に出ていました。若くして賞をもtらった著者は大学卒業後東京に住まい作家専業生活に入るわけですがスランプに陥り何も書けなくなりブティック店員などをしていたそうです。現在は実家のある京都に戻って作家生活を続けていらっしゃるそうです。
 ようやく近年著書も出されるようになりました。この作品は結構いい作品です。