「沈黙の町で」 奥田英朗

2013年2月28日 第1刷発行
発行所 朝日新聞出版
著者 1959年岐阜県生まれ

初出 朝日新聞2011年5月7日~2012年7月12日
   単行本化に際して、加筆修正







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 中学2年生の名倉祐一が部室棟の屋上から転落死しているのが発見された。名倉は日ごろから同級生からよく思われていなく、体から無数の痣が残っていた。事故か自殺かそれとも殺人だったのか?
 同級生4人が逮捕(14歳)補導(13歳)された。被害者家族と加害者とされる少年、家族そして学校、警察、検事、同級生たちが描かれ、ことの真実に迫って行く。最後に明らかにされ真実は・・・・
 揺れ動く中学生を見事に描いた奥田英朗の世界。奥田英朗さんの作品を読むたびに、違った世界に感動を覚える。今度はどんなジャンルを提供してくれるのか次の奥田作品を楽しみに待ちたいと思います。