「奥の奥の森の奥にいる。」 山田悠介

2013年1月25日第1刷発行
幻冬舎

著者 1981年東京都生まれ
 2012年毎日新聞社調べで、中高生の好きな作家ぶっちぎりの1位になった。

 この小説冒頭部分に映画で言えばR15的表現あり。書き下ろし作品。


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 長崎県太良町付近に地図にも載らない森の奥深いところ、衛星写真で見ても常に上空に靄がかかっているそんな場所に、日本政府の管理下に置かれ、国の看守達が、悪魔たちの出生と成長を厳重に管理している「悪魔牧場」がある。
 ここに暮らすメロやサラ達悪魔の子孫たちがこの「悪魔牧場」から脱出する物語。

 悪魔村(牧場)はここのほかにも全国4カ所にある。青森県北部、群馬県南部、鳥取県西部、北海道東部といずれも日本のもっとも僻地に存在する。
 グーグルマップで長崎県太良町を検索し、衛星写真を覗くと森の森の上空には靄がかかって地上を見ることができない。ここまで狙って山田悠介は物語の地に選んだのであろうか。