著者 1961年東京生まれ
「傾国の美女」
漢の武帝のとき、宮中に仕えた李延年が、
「北の方に佳人あり、世に絶(すぐ)れて独り立つ
一度の顧(ながしめ)は人の城を傾け
二度の顧(ながしめ)は人の国を傾く・・・
と詠ったことから由来としている。そこから君主又はある程度の地位に就いた人が
心を奪われて自国や自身の破滅を呼ぶ危険性をもつほどの美人を指す。狭義では遊女を指す。
本書の主人公である「白草千春」は絶世の美女であるがゆえに、波乱万丈な色恋道を突き進む人生を歩む。その人生を物語として描いている。