「さくら聖・咲く」 畠中恵

初版第1刷 2012年8月25日
実業之日本社 発行
著者
 1959年高知県生まれ、名古屋育ち
 2001年「しゃばけ」で第13回ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。
初出
 エントリー1から5は月間ジェイ・ノベル(08~12までの1月号)
 序章、終章は書き下ろし


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佐倉聖は大学3年生。両親は離婚して、父親は腹違いの弟を聖に押し付けアメリカに行ったまま戻ってこない。おまけに生活費の仕送りもない。聖は弟と自分の生活をするために政界を引退した大物政治家「大堂」の事務所「アキラ」で事務員兼雑用係のアルバイトをしている。
 聖は就職活動を始める。希望は堅実、平凡、退職金、福利厚生の充実しているところ。
 だが、聖と大物政治家大堂の周りでは様々な事件が起こる。聖は難問を解決し最終的に就職を決めたのは・・・・。
 ユーモアたっぷりで楽しく読めた。著者の代表作品「しゃばけシリーズ」に見られるように江戸時代を背景とした物語の描写が非常に面白く多くの読者を獲得しているが、この作品は「現代もの」として著者の新境地を開くものではないか。

現在読書中「神様のカルテ3」次回リポート予定