「震える牛」 相場英雄

2012年2月5日初版第1刷発行
小学館
著者 1967年新潟県生まれ

2005年「デフォルト(債務不履行)」で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞してデビュー。ほか経済小説を得意にしている。

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震える牛」とはBSEにかかった牛の症状で、日本一の流通業「オックスマート」の創業者の息子が牛の取り扱いをめぐって引き起こされた殺人事件を解明していくという物語。
 「オックス」は「マックス」、創業者の二男は与党の大物。東海近畿から全国へ展開していった。
 これはまるで、四日市を発祥の地とし、ルーツを「岡田屋」とする「A」を連想させる。
 ここに売っている非常に安い冷凍ハンバーグとか、大手ハンバーグチェーンのハンバーグの安さはこの小説を読んでからは食べられなくなってしまう。
 自分は、こういったチェーン店のハンバーグは嫌いだからほとんど頂いたことはないが妙に信憑性が感じられる。
 まあそれはともかく、大変読みごたえがあり大変面白い物語です。