「完盗オンサイト」 玖村まゆみ

講談社
2011年8月8日第1刷発行
玖村まゆみ 1964年東京生まれ
航空会社CAをした後執筆活動に

本年度第51回江戸川乱歩賞受賞作

この作品は応募時の作品名は「クライミング ハイ」

選評が面白い

内田康夫は採集に残った5作品の中で最低と酷評している。川瀬七緒の「よろずのことに気をつけよ」には高評価をあたえてる。

東野圭吾は天才的クライマーを雇い、皇居の盆栽を主見出しというアイデアはばかばかしい故に好感を持てたが、刊行にあたっては手直しをするようにと比較的高評価をあたえているが、選考委員の顔ぶれが違ったら選ばれていなかったかもしれないと言っている。

ちなみに選考委員は京極夏彦桐野夏生(第39回平成5年道賞受賞)、今野敏東野圭吾(第31回昭和60年道賞受賞)、内田康夫(欠席で書面提出)の5氏


イメージ 1



デベロッパーの会長が550歳の盆栽を皇居から天才クライマーを使って盗もうとする。
天才クライマーは斑鳩の母を見つけるためにこのたくらみに参加する。
結果ハッピーエンド。
内田先生に酷評されてはいるが、やっぱり受賞作
正直面白く読めました。


追伸
 9月27日(火)中日新聞夕刊に「完盗オンサイト」が紹介されています。