抱影 北方謙三

抱影
2010年9月30日 第1刷発行

著者 北方謙三 1947年佐賀県生まれ
1982年「眠りなき夜」で日本冒険小説協会大賞

発行所 株式会社 講談社

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主人公の硲(はざま)冬樹は横浜で五つの酒場を経営する。また内外に名を知られた高名な
抽象画家でありながらほとんどの身近なものはそこことを知らない。
従業員たちでさえもそのことを知らない。
行きつけのスナックのママさえも売れない画家で似顔絵を描いては酒代を稼いでいる貧乏画家だと思っている。
硲には古くから付き合いの響子という女医の人妻がいる。響子との関係はたまにあってする食事だけの付き合いである。
 硲の作品は響子への愛を描いた作品ばかりであるが、抽象画なので響子以外はそのことを知る者はいない。響子から余命いくばくもないと告げられたとき、響子への最高の愛の表現として、響子の体をきゃんぱすに描く(刺青)ことにした。




ハードボイルド小説?  純愛小説?