「走ル」 羽田圭介

「走ル」　羽田圭介
発行　２００８年３月１８日
発行所　河出書房

高校２年生の陸上部員である主人公はある日物置にしまって忘れていた
ロードレーサーを取り出して、朝練に自宅の八王子から東京四谷の学校へ４時間かけて行くことにした。
ひょんな理由から練習終了後授業をサボりそのままロードレーサーに乗り
北上する。やみくもにどんどん走り、とうとう青森まで来てしまう。
青函連絡船に乗り北海道に行こうか迷うが
友達がいる八戸によって帰ることに決める。という自転車旅行を描いた作品である。

作者自身高校生のときに同様の自転車による旅行をしたらしく
描写はリアリティである。

だが小説yとしては、いわゆるこれからどうなっていくの
という、引き込まれていくところがなく
なんとなく自転車が好きで、こんな小説を書きました的な
それで読み終わっても何も残らない作品である。